夏休み中にやり終えたいことの一つに、部屋の掃除がある。ほぼ毎日、入浴と睡眠のためだけの家なので、目の届くところしか整っていない。今日は目の届かない箇所の掃除を早朝から始める。足の踏み場もない程、手放そうと思うものがある。もったいない、懐かしいという感情も手放す。そんな中に、毎回悩んで結局手放せないものが一つ。私が高校1年生の夏休みの家庭科の宿題で作った人形。一応「不思議の国のアリス」。8月31日に、重い腰を上げて一晩で作ったもの。お裁縫が苦手な私にとって苦痛でしょうがない宿題であった。嫌々ながらも必死で明け方までかかって作ったのを思い出す。もう20年以上も前のことだが、アリスは色あせることなく、ずっとそのままだから、いつも手放せないでいる。